往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。





みなさま よいお年を!

今日はやっと教室の片付けと掃除をして、お正月を迎える準備ができました。

しかし年賀状は年内に出すことができず、昨年同様、年賀状書きのお正月になりそうです。(^^;)


亥年の1年 今年は本当にいろいろなことがありました

皆さまには いろいろとお世話になりまして ありがとうございました

よいお年を お迎え下さい

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2007年の10大ニュース

いよいよ今年もあと1日ですね。

天気予報によると明日から寒波襲来で、久しぶりに雪の元旦になるかもしれません。

今年1年を総括するために、12月に入った頃から、今年1年に書いた日記を1月分から少しずつ読み返していました。

2006年の10大ニュースは昨年の大晦日の記事に書いたとおりでしたが、
「2007年 井上淳之典にとっての10大ニュース」
とりあえずタイトルだけ並べてみることにします。

一応は自分にとっての重要度を意識して書いてみましたが、それぞれに次元やフィールドが異なっていて比較できないものも多いです。また、明らかに10大ニュースに含まれるようなことであっても、いまの時点でここに書いて公開できないこともありますし、順番は厳密ではありません。

1.ファシリテーション通信講座 江戸しぐさに学ぶを開講
2.ウツ病が完治し6年にわたる低空飛行状態に終止符を打つ
3.長男が和太鼓集団まんまる座のメンバーとなりステージデビュー
4.老犬オグリが16年の天寿を全うし亡き両親のところへ
5.mixiにてほぼ毎日日記を書き続けることができた
6.集団創造化セミナー(ファシリテーション講座)を犬山と名古屋で開催
7.三重県との協働事業 若者就労支援のとりくみが2年目に
8.講演録「教えない教育、治さない医療」10年ぶりに再版
9.ノートパソコンPowerBookG4現役引退しMacBookにバトンタッチ
10.MIE TOPIX50号、月刊QLやエコブランチ通信に紹介記事が掲載され
  日本青年奉仕協会刊「ボランティア白書2007」にも原稿を執筆

次点 
・らくだメソッドがニンテンドーDSソフトとして発売され寺子屋塾でも活用
・通信環境の再構築(サーバーや光通信、電話を乗り換えケータイをPHSに)

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すこし気持ちが晴れました

昨晩は毎年恒例のまんまる座の忘年会で、湯ノ山の三峯園に家族で泊まりででかけ、今日のお昼過ぎに帰ってきました。

忘年会の趣旨や経緯は昨年書いたとおりです。

そこに書いたように、今年の忘年会で長男がピアノの演奏を披露することはなかったのですが、そのこと以上に嬉しかったのは、ことしは長男がまんまる座の座員となって、何度かにわたるステージを経験できたことです。

いろいろ指導して下さった座員の皆さんのお陰です。

また、まんまる座忘年会恒例のナマオケ大会で、ゆうべも夜中から明け方までずっと歌い通し、弾き通しでした。

肉体的にはタイトでしたが、精神的なストレスの部分はだいぶ解消できたようで、ちょっと気持ちが晴れた感じです。

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1日96時間あったなら・・・

前にも1日48時間あったら、というようなことを書きましたが、相変わらずそれでも追いつかないぐらいで、1日96時間ぐらい欲しい毎日です。

ここ数年はいなべこども活動支援センターに居たのですが(昨年3月に事務局長を退任)、11~12月と仕事が忙しく、常に何かに追われる状態に疲弊し、年末年始の休みの頃にはそれがピークに達するのですが、結局休みすぎてリズムを狂わせるという悪循環の日々を送っていました。

それで、今年こそはそうはならないようにと思って、年末に向けて随分快調できたのですが、10月頃から睡眠時間3〜5時間の毎日がずっと続いているのは、さすがに身体には負担になっているようで、疲れを感じるようになってきました。

また、処理できる仕事の量やスピードと、発生する仕事の量とが、後者が前者の3倍ぐらいあるために全然追いつかず、処理されない仕事が山のようにあってどんどん増えていくという状態に常に直面しているのは、精神的にもかなりストレスになっているようです。

そこに加えて16年可愛がってきたオグリが不調になって亡くなる出来事も重なり、12月の下旬に入って、身体だけでなくメンタルな部分もちょっと下降気味で危うくなってきました。

メンタルな部分の下降については、一つ思い当たる節があるので、またそのことについては日を改めて書いてみます。

それにしても、何か課題が一つ解決しても、ほっとする間もなくまた次なる課題がやってくるというのは人生の常ですね〜 結局この連続なのでしょう。

しかし、やることがなくて困ることほど淋しい人生はないわけですし、やることが沢山あるということはつくづく有り難いことです。

そうです。まず今の状況に感謝することなくして、この苦境をのりきることはできないでしょう。

いままでもそうであったように、乗り越えられない壁はやってこないのだから・・・

もちろん休息も必要でしょうが、休みすぎてリズムを崩さないように、今年の年末年始こそは、バランスをとりながら過ごしたいと思います。

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松阪に下見に行ってきました

12/23にも書いたんですが、今日は、来年1/5〜6に予定しているファシリテーション通信講座のスクーリング授業「未来デザイン個人ワーク編」の最終準備のため、朝から松阪まで行ってきました。

初日の懇親会+宿泊場所としている松阪市森林公園、講座会場の松阪市市民活動センター、初日午前中に計画したオプションツアーの目的地である本居宣長記念館+本居宣長旧宅「鈴屋」という順番で回りました。

ホームページやパンフレットなどの情報ではなかなかピンと来なかった部分も、現場を直接自分の目で見ることで、イメージがハッキリしてきて、当日の進行など細部についてかなり具体的に考えることができました。

「百聞は一見に如かず」ということわざはその通りですね。

当日が楽しみです。

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べてるの家の謎 田口ランディ

いよいよ今年も押し迫ってきました。

今はもう発信されていないのですが、以前、コラムニストとして知られる田口ランディさんのメールマガジンを購読していました。

2002年、つまり今から5年前のちょうど今頃に届いたメルマガに、べてるの家のことが取りあげられていて、とても興味深く読んだ覚えがあります。

2002.12.24 べてるの家の謎

なかでも、べてるのことをまわりの人に説明しようとしてもなかなか伝わらず、

「だめだ〜!私にはまだ『べてるの家』を説明する言葉がない」

と書いているところなどは圧巻で、あのコラムニスト田口さんでさえもが、べてるのことを説明する言葉がみつからない、と言わしめるべてるの家の存在のすごさに、ますます興味を募らせてしまいました。

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カタリバ講演会 ご報告(その2)

昨日の日記の続きです。

カタリバの活動がユニークな点の第1は、個人が話すのではなく、集団で高校へ直接出向いていき集団で運営するというスタイルです。現在では3000名を超えているというカタリバキャストと呼ばれる人々のネットワークを母体に、イベント毎にこの指止まれ方式でプロジェクトを立ち上げ、数名から数十人からなるメンバーが、多いときには数百名もの高校生たちを相手に「カタリ場」を提供しているのです。

そしてそのことは、「カタリ場」が対象者である高校生にとっての学びの場であるのと同時に、そこに関わる人たちの学びの場にもなっているという、双方向性、相互性の高い学びの場が生まれることにつながっています。

イベント毎にその都度プロジェクトを立ち上げて運営されるため、知った同士だけでなく、今まで知らなかった人たちとも一緒に活動することになりますから、そのイベントの時間だけでなく、準備から設営、あとのふり返りに至るまで、それをマネジメントしていくのは、(私は想像するだけでですが)とても大変なことです。

それぞれのプロジェクトにはその取りまとめをするPM(プロジェクトマネージャー)というポストがおかれているのですが、PMには意見の食い違いや誤解、葛藤等を調整する能力が問われるでしょうし、メンバーと一緒に目的達成のために邁進していくそのプロセスで学ぶことは、きっと計り知れないモノがあることでしょう。

あと、今日の講演会では、活動についてのお話を伺うだけでなく、実際のカタリ場がどのように運営されているのか、シミュレートして体験することができたのが大きな収穫でした。

カタリ場の運営には、

1.チェッキング
2.サンプリング 
3.約束

という3つのステップがあるのですが、そこで行われているプログラム内容が、高校生たちの興味関心、モチベーション、主体性を引き出すためにどうすればいいかということが非常によく考えられているのです。

またその一つ一つは、理論に基づいて組み立てられたものではなく、現場で経験しながら、さまざまな試行錯誤を経て練り上げられたもので、ひと言で言うならば、まさに私がやっている「教えない教育」「ファシリテーション」につながるようなものだったのです。

どうして私がカタリバの活動に惹きつけられたのかという理由をも再認識することになりました。

今回の講演会は、これから始まる第2回スチューデントエコノミー事業に関わるスタッフの研修の場でもあったわけですが、とてもいいヒントになったのではないかと思います。

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カタリバ講演会 ご報告(その1)

今日は午後からこらぼ屋(ばんこの里会館・四日市市)で(特)四日市創造ネットワーク主催の第2回スチューデント・エコノミーのキックオフ・イベントとして、NPOカタリバの理事・稲葉隆久さんのお話を伺う会がありました。

私がNPOカタリバのことを初めて知ったのは、今から2年前の平成17年のことで、東京の社団法人・日本青年奉仕協会主催で開催された「異世代協働による子どもの社会的自立促進フォーラム」で、パネラーとして参加されていたNPOカタリバ代表の今村久美さん(旧姓・中澤久美さん)とお会いしたときです。

私は当時その事業の研究開発委員としてこのフォーラムの企画に関わっていたこともあり、昨年5月6日の記事で、その事業報告書が完成したことについて書いています。

また、ちょうどその年には、四日市では第1回スチューデントエコノミー事業を実施していて、私もほんの少しでしたがお手伝いさせてもらっていたこともあり、カタリバの活動内容は非常に気になる存在で、なるほどと参考になるところが多かったのです。

カタリバでは、高校生たちに語りかけるカタリバキャストと呼ばれる人たちと高校生との関係を、タテ(親・先生)の関係でも、ヨコ(友人)の関係でもなく、「ナナメの関係」と称していて、マンガ「サザエさん」を例にとって、とても分かりやすく説明されていました(磯野家のお隣さん伊佐坂家の長女である高校生の浮江さんが、ワカメちゃんやカツオくんのにとってのあこがれの存在であるという話)。

つまり、親や先生の言うことはあまり耳を傾けようとしない高校生たちであっても、自分よりも少し年代が上の大学生、社会人の言うことであれば、ちょっと聴いてみようかという気持ちになるのではないか、ということなのですが、ここには情報伝達の大きなポイントが潜んでいると思うのです。

私たちも、情報の信頼度を判断するときに、その情報の中味よりも、それが誰から伝えられた情報であるかに重きを置くことがよくあります。たとえば、ある人からコンサートに誘われたとき、そのコンサートの内容というのは実際行ってみないとよく分からないわけですが、「あの人が勧めるコンサートだったら行ってみようかな」という気持ちになることがあるからです。(つづく)

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1/5~6松阪で「未来デザイン・個人ワーク編」開催

12/17の記事に書きましたが、明日は、午後1:30から四日市市のこらぼ屋(ばんこの里会館2F)にて、カタリバ講演会です。

カタリバって何?という方は、NPOカタリバのホームページをご覧下さい。キャリア教育、シティズンシップ教育、就労支援、若者の人材開発に関わる方、関心のある方必見のイベントです。


それから、新年明けて最初の土日である1月5〜6日には、清水義晴さんが編集された「集団創造化プログラム」テキストを用い、「未来デザイン・個人ワーク編」と題した1泊2日のセミナーを三重県松阪市で予定しています。

今回の講座の開催場所を松阪に決めた経緯は、11/1の日記をご覧下さい。

会場は、松阪駅から徒歩5分の松阪市市民活動センターをお借りします。なぜ、この会場を選んだかについては、このページをご覧になればご理解いただけると思います。

未来デザインは、集団創造化プログラムの根幹をなす部分であり、事業計画、プロジェクト立案から人生設計まで幅広く応用が可能で、今回は、集団創造化プログラムの中でも、インタビュー(マーケティング)、統類(集類・統合)、フレームワークなど主として個人スキルの部分にスポットを当てた内容です。

なお、今回の講座は「ファシリテーション通信講座 江戸しぐさに学ぶ」受講生のスクーリング授業と位置づけたセミナーで、定員も20名と少ないため、受講生だけで定員になりそうなのですが、ビジター参加の希望者があれば若干名受けつけます。

26日(木)が申込み〆切ですので、参加希望の方はその日までに井上まで直接ご相談ください。ただし、通信講座受講生の参加を優先させていただきますので、申込み状況により参加をお断りする場合もあることを予めご容赦ください。

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新百人委員会(仮称)知事への報告会

今日は冬至でしたね。久しぶりに雨になり、小寒い1日でした。

風邪をひいている人が多いようですが、皆さん大丈夫ですか?

11/21の記事にも書いたのですが、今日は午後1時半から3時半まで三重県庁で、来年度からスタートさせようとしている三重県の新たな公聴のしくみとしての「新百人委員会(仮称)」の進め方について、今までの検討プロセスや内容、課題等について、野呂知事に報告する会議がありました。

この会議の内容については、近々にHP等にて公開されるはずなので、詳しくはそこをご覧いただければと思いますが、私たち委員が検討してきた内容について、知事から概ね肯定的な評価をされ、また、結論が出ていないいくつかの検討課題について、知事から直接コメントを戴くことができて良かったと思います。

11/21の日記にも書いたことですが、参加型の会議運営というのが、これから県政を進めるうえでも必須になってくると思うので、行政組織においても、そうした場をファシリテートできる人材をどう育てていくかが大きな課題となってくるはずです。

そうした意味でもファシリテーション能力upのプログラムを体系化したり開発したりすることは、これからますますニーズが高まっていくような予感がします。

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